大湫雄白稲荷神社の初午祭
3月15日(日)、大湫稲荷山の雄白稲荷神社の初午(旧暦)がありました。
大湫宿では農作業が始まるこの時期に、神明神社と稲荷神社にて五穀豊穣を祈願します。
例年では、神事・直会・餅投げと行事が続くのですが、今年は新型コロナの影響で神事のみの実施となり、神事への参加者は関係者(20人ほど)だけでした。
雨や雪の時には公民館内で直会・餅投げが行われてきたので、お年寄りから「こんなことは初めてだ。」との声もありました。ここにも影響が出てきました。最後に、神様からのお下がりとして「とりのこ」(赤飯や味ご飯を三角錐形に握ったおにぎり)をいただき今年の稲荷様もお開きとなりました。
大湫稲荷山について・・・・・・(渡辺俊典先生の大湫百話から)
*古くは砦山と呼ばれ標高571mの高さにあり、東(釜戸方面)、南(土岐町方面)、西(瑞浪市街方面)が望まれる。
*室町時代には土岐氏ののろし台として、戦国時代に入り織田方の東農十八砦の一つとしての役目を持っていた。
*享保6年(1721)に、宿内25軒の稲荷講連中によって京都伏見稲荷から分神を受けて、正一位雄白稲荷神社が祀られ落慶祝賀が行われた。また、この年には大湫観音堂(以前の焼失したもの)も神明神社境内から現在の松葉垣外(がいと)へ移されているので大湫宿は大賑わい・大騒ぎであったと思います。