どんど焼き
大湫宿では毎年1月中旬に“どんど焼き”を実施します。
1月8日にその準備をしました。
まず、丸森、公民館、各神社に飾ってあった門松を持ち寄ります。
次に、周りに門松の竹を立てかけます。
道路の危険倒木や間伐材などで出た材を組みます。中心には1本の竹を
さらに、松・南天・梅・葉ボタン等で囲みます。
最後に、大注連縄を載せて完成です。
追伸、1月10日には、大湫宿の宗昌寺にて大般若が行われました。
その折、通信「はなぞの」に“どんど焼き”の由来の記事が載っていましたので、一部をご紹介します。
どんど焼きの由来は、「歳徳神」(としとくしん)、いわゆる年神さまと言われます。・・・・・・・
八大竜王と讚えられる竜の一尊、海の主である娑伽羅竜王(しゃからりゅうおう)の娘「頗梨采女」(はりさいじょ)が陰陽道に取り入れられて歳徳神になったという説があります。・・・・・・
そんな歳徳神さまが、お正月に家々を訪れてその年の幸福をもたらしてくれるわけでですが、来たからには帰らなければなりません。そこで行われるのがどんど焼きです。歳徳神さまは焚かれた炎と煙に乗って天に帰ります。言い換えればどんど焼きは送り火なのです。
送り火といえばお盆を思い浮かべますが、元は同じであるようです。お正月、家にやってくるのは歳徳神さまだけではありません。ご先祖さまも帰ってきます。そのご先祖さまを迎え、そして送る行事が仏教でのお盆であり、同様に神道は正月行事と結び付きました。・・・・・・どちらもおめでたくもあり有り難いことなのですね。
どんど焼きには様々なご利益があるといいます。曰く、その火にあたると一年間無病息災で過ごすことができる。その火で焼いたお餅を食べれば虫歯になることがない。灰を畑にまけば虫がつかずに豊作に、書初めを焚き上げると字が上手になる・・・等々。
しかしそういったご利益を願う前に感謝のこころでもって臨みたいものです。歳徳神さまが来られる、新しい年を迎えられた有り難さと今日の私があるのはご先祖さまのおかげさま。その気持ちののちにこそ、ご利益が付いてくるものではないでしょうか。
またどんど焼きは一人ではできません。地域の皆で作り上げ、その火を老若男女の区別なく笑顔で囲む、誠におめでたいことです。・・・・・・・・・
平成29年お正月号「花園」第65号、発行所:正源寺内 より
このお話からたくさんのことを教えていただきました。ありがとうございました。