伝統的な情緒に包まれる懐かしいまち並みに
タイムスリップしたような気分になる日本文化の見どころをおたのしみください
神明・白山両社の祭礼日(毎年10月の第1日曜)、渡御(とぎょ)のシンボルである御輿・山車は、それまでのものが古くなり、明治3年に御輿は尾州徳川家(葵(あおい)の御紋入り)から、山車は同家の家老成瀬氏(犬山城主)から譲り渡されたという由緒あるものである。
毎年、10月の第1日曜に行われる「神明神社・白山神社例祭」。
山車に乗り込んだ氏子らが、お囃子を奏でつつ山車を引っぱり、神輿を担いで練り歩く。
古い町並みを山車1基とみこし1基が練り歩く渡御(とぎょ)行列。御輿と山車は、江戸時代の尾張徳川家ゆかりのもので、同家の家紋「葵(あおい)のご紋」が装飾されている。
最初に「神明神社」で神事を行い、同神社の“御神体”を神輿に乗せる。続いて「白山神社」でも神事を行い、今度は同神社の“御神体”を、同じ神輿に乗せる。二つの神社の御神体が一つのみこしに乗ったところで、行列が旧中山道大湫宿内を往来する。
宿泊1日当たり | 通行人1日当たり | |
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1818年 | 80~90人 | 250~300人 |
1861年 | 250人 | 800人 |
枡形は北町につくられ、本陣は白山町の北側、問屋場と脇本陣は中町の北側にあり、往還に沿ってつくられた細長い町並みである。また家々の地割は6間半平均に正しく区割りされ、家々の境界にはすべて石積みの側溝が施されていて、新宿設置の様子がうかがわれる。
作品「竹細工による大湫宿町並み」 三戸憲和 氏
日本一長い石畳 (約1,000m)
この峠は、昭和45年に発見され、日本で一番長い石畳と言われる。
瑞浪市の北部丘陵地帯である日吉町・大湫町・釜戸町には、江戸時代の五街道のひとつである中山道が通じている。瑞浪市内の中山道の延長は約14.3kmに及び、そのうち約5.2kmの区間はアスファルト舗装がなされることもなく往時の面影を残している。
琵琶峠は瑞浪市内に設置された大湫宿と細久手宿の間(日吉町と大湫町の町境)に位置する峠で、標高約557mと美濃国内を通る中山道の最高地点としても知られており、「木曽路名所図会」「濃州徇行記」「壬戌紀行」「新撰美濃志」など多くの古記録に名所・難所として記され、また歌にも詠まれている。
琵琶峠を通る中山道(約1km)には、石仏、矢穴(石を割る際の道具跡)が残る岩、また岐阜県の史跡に指定されている八瀬沢一里塚がみられるなど、岐阜県下の中山道の中でも往時の面影をよく残しているといわれる。また、昭和45年には石畳が良好な状態で発見されるなどし、約700mの範囲が岐阜県の史跡に指定されている。
遠い昔、この峠で休んでいる若者がいました。都へ琵琶の勉強に行きましたが、あきらめて奥州へ帰るところでした。するとふしぎな音楽が聞こえてきて、若者はうっとりと聞き惚れていました。それは坂の上の松が風に鳴っている音でした。「風でさえもこんなに美しい音楽がかなでられるんだ。もう一度やりなおそう。」と、都へもどる決心をし、やがてりっぱな琵琶師になりましたとさ。今もこの峠を琵琶峠と呼んでいます。
「ふるさと瑞浪」より。
馬頭観音・和宮歌碑
文学碑
八瀬沢一里塚 北塚・南塚
塚は、お墓のイメージがあるが、一里塚は、1里(約4km)ごとの距離をあらわす標識で江戸から京都まで約135里(約534km)、129塚にもなる。岐蘇路安見絵図では、107塚存在(片方のみ95塚)する。現在も2つそろって残っているのは珍しく、瑞浪市には、西から鴨の巣一里塚、奥之田一里塚、八瀬沢一里塚、樫ノ木坂一里塚(権現山一里塚)の4塚が残っている。
大湫町では、この歴史的な旧家(屋号:面高屋)を、大湫宿を訪れる方々との交流施設として提供。通りに面した和室6帖・8帖の2間と土間を開放している。
改修前の通りに面した「面高屋」の塀は、ブロック造りであったため、宿場町に馴染んでいなかった。そこで、“平成23年度瑞浪市夢づくり地域交付金”を活用し、「大湫宿町並み保全事業」の一環として、板塀に改修した。
主要な建築工事は地元の大工さんに依頼し、既設ブロック塀の撤去や改修後の木製板塀の防腐防虫塗料塗り作業は、町民ボランティアを募っておこなった。
現在では宿場町にマッチした、趣のある外観となっている。
面高屋では、集まろう会 手作りの店「ほっか」を開店していたが、現在は休店中。
開放されている面髙屋の内部をご覧いただくには、大湫宿の観光案内所「丸森邸」にて、お申し出ていただくことが必要。
住所 | 〒509-6471 岐阜県瑞浪市大湫町445-2 |
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電話番号 | 0572-63-2455(丸森邸) |
営業時間 | 9:00~17:00(丸森邸) |
休館日 | 年末年始 ※12月28 日から1月4日まで。 |