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神明大杉再生計画~大湫の未来に

令和2年7月豪雨災害により倒木被災した「大湫神明神社の大杉」。未だにその巨体を境内に横たえる大杉です。私たちが今なすべきことは、大湫開宿以来を見守ってきた四百年に比すべき未来に向けて。さらには、これまで聳えていた長き年月に比すべき未来に向けて。これからもこの地の歴史の中に生きる大杉の、四百年、六百年先を見据えた再生計画を立案し実行していくことだと思います。今、メインとなる二つの案が検討されております。

一つは、‟これまでの偉大な大杉”の存在を顕彰すること。適当な高さまでの根幹を、瑞浪市の文化財として神社境内に直立展示保存をすること。故郷の人々が守り伝えた祭りと共に注連縄を巻いて残すこと。

続く二つ目は、地元にも敬愛され、中山道筋にも鳴り響いた巨大樹としての大杉の名声をその魂とともに受け継ぎ、‟これからの偉大な大杉”の姿として再生すること。これまでも大杉の部材を使って多くの彫刻作品を遺してきた天野裕夫と共に創る「再生の大杉モニュメント」。大杉が倒れたまさにこの時、大湫に根生いの彫刻家 天野が帰還していたことは‟大杉の思し召し”と言うべき運命的巡り会わせにも思われます。地域の住民市民が誇りを持って共に制作に参加することによって、大湫宿の、さらには瑞浪市の新たなシンボルとして、永く人々の記憶にも残り、鑑賞にも耐える第一級の芸術作品として未来に向かって甦らせるプランです。

設置場所については現在、広く住民の意見を求めております。

ともに天野裕夫によるイメージパース

※1月の丸森に引き続き、当面の間、大湫公民館ロビーに大杉モニュメント「兎塔」のイメージ模型を展示いたします。皆様のこのプランに対する率直なご意見、さらには皆様の創意あふれるご意見をお待ちしております。

※〔広報大湫3月号〕に天野裕夫の想いを著した「兎塔の在り様について」が寄稿されております。

http://okute-shuku.jp/okute/wp-content/uploads/2021/02/3%E6%9C%88%E6%9C%AC%E6%96%87.pdf