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「大湫分村學校新築落成記念」の湯飲み茶わん

「米屋」(旧小木曽邸)は、現在大湫町の所有となっています。この米屋の屋根瓦が葺き直し中。2月中旬からおこなわれています。

米屋の改修にともない、物品の点検と不用品の処分をおこなっていますが、その中に写真のような湯飲みがありました。この湯飲みには、「大湫分村学校新築落成記念」と記されています。

『瑞浪市の歴史』によれば、大湫村の分村は1921(大正10)年。餘戸村から大湫村と釜戸村に分かれました。餘戸村は、1889(明治22)年7月に大湫と釜戸村が合併してできた村です。そしてこの分村後の1924年、大湫尋常小学校改築工事が完成していますので、この湯飲みは、95年ほど前に作られたと思われます。側面の絵柄には、「見ぬ人のためでもあらで奥山に」の文字。『道歌入門』(岡本彰夫著)に紹介されている「見む人の ためにはあらで 奥山に おのが誠を 咲く桜かな」(作者・出典不詳)からのものだろうか。

高台(こうだい)には、「伊藤」の名が記されています。