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ヒトツバタゴ(なんじゃもんじゃ)が満開

5月10日(火)、寒い朝となりました。10℃を下回り、ゴールデンウイーク時の陽気とは大きく違って戸惑うばかりです。しかし、季節は着実に進んでいます。ここ、大湫宿ではヒトツバタゴが満開を迎えました。ヒトツバタゴはナンジャモンジャ・六道木という別称もあります。環境省レッドリストには、絶滅危惧Ⅱ類に位置付けられています。

ヒトツバタゴ

大湫宿から数分後にこのヒトツバタゴ自生地があり、大湫町内のあちこちに植栽もされています。今年3月末に取り壊された旧大湫小学校の校庭(本陣跡地)のヒトツバタゴも満開を迎えました。

ヒトツバタゴの花

ヒトツバタゴ

『ふるさと大湫百話』(渡辺俊典編 大湫町コミュニティ推進協議会発行)にこんな話が記載されています。時は平安朝(1053年ごろ)、東国の国司に任じられた経信(つねのぶ)一行が釜戸を通りがかった際、ヒトツバタゴが咲いていました。娘は病気がちでしたが、「父・母と一緒に」と同行されていたのです。里人から山の上の大湫には、もっと見事な群生地があると聞き「何としても見たい」と。この願いをかなえようと予定を変更し娘を連れあがりました。「大湫のヒトツバタゴは折しも満開で一行を迎え、娘は本当にうれしそうでした。里人が手折ってくれた純白の小枝を大切に抱いて里まで帰り、その二日後の夜、そのヒトツバタゴの花に包まれて短い一生を閉じたのです。里人たちは姫の追善供養の意も込めてその時からヒトツバタゴを『六道木(ろくどうぼく)』とも呼ぶようになったといいます。」

ヒトツバタゴ